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海外に住んだら自炊をするべき理由

2017年3月27日

海外で生活をしていると日本食が恋しくなりますよね。

僕は全く自炊ができないまま外国に住むようになり、そこで深刻な健康のリスクを体感してから自炊をはじめました。

これから海外に行かれる方、もう住んでるけど外食ばかりという方は、少しずつでも自炊を覚えて健康で充実した海外生活を送りましょう。

自炊とは無縁の状態で移住

僕が初めて暮らした外国はアメリカで、一人暮らしでした。料理は本当に何もできないレベルで、インスタントラーメンくらいは作れたものの「カレーなんて絶対ムリ!」というレベルでした。

海外に住むことになっても、外食やファストフードが充実しているのでそれで事足りるだろうと考えていました。

これはどこの国にもいえますが、外食は健康面でかなりのリスクがあります。特にアメリカはかなりハイリスクで、普段から意識していないと生活習慣病まっしぐらです。

「年とともに脂っこいものがちょっと」というのもありますが、アメリカの外食は若い体をもってしても「もうヤバイ!」というシグナルを発するほど強烈なものでした。

僕が外食ばかりの生活を見直すきっかけとなったのがアメリカの名物料理「チキンフライドステーキ」です。「フライドチキン?ステーキ?どっち?」とツッコミたくなるこの食べ物はこんな見た目をしています。

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これ、チキンとは名ばかりで中には牛肉のステーキが入っています。焼いた牛ステーキにフライドチキンのように衣をつけて揚げてあるんです。

そして上にどろっとかかっている白いのはグレービーです。グレービーは肉を焼いた時に滴り落ちた肉汁や脂を集めて、そこに小麦粉や香辛料を入れて作った、旨味だけでなくカロリーもたっぷりのソースなのです…

外食の怖さを知った夜

アメリカにも慣れてきたある金曜日の夜、仕事を終えた僕は、いかにも「アメリカンダイナー」という雰囲気たっぷりのレストランでヘビー級のフライド地kんステーキを平らげ、食後はアメリカンコーヒーを片手にチョコレートブラウニーの上にバニラアイスを乗せたデザートを食べつつ、夜は家でゲームでもやろうかと考えていました。

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するとその時、突然「うっ」となりました。心臓を突き刺すような痛みが走った後、吐きはしなかったものの吐き気がして、さらに嫌な感じの脂汗が出てきました。しばらくして落ち着いた後も心臓が締め付けられるような感じで動悸がします。

その日は時間とともに症状は収まったものの、この時初めて「この食生活のせいなのか?」と感じました。

生粋のアメリカ人ならばまだしも、こういう料理は東洋人向けの食べ物ではありません。これは差別でもなんでもなく、白人と日本人では内臓の作りからしてかなり違うそうです。

農耕時代から日本人は食物繊維の多いものばかり食べていたので、消化しにくい食べ物に対応して腸が長くなったのだとか。腸が長いということは栄養の吸収効率が欧米人に比べて高いそうです。

しかし効率がいいのはいいことばかりではなく、糖分の吸収効率も高いのです。そのため、東洋人が欧米化した食事を摂ると糖分過多で糖尿病になりやすいのだとか。

狩猟民族が食べるようなたんぱく質と脂たっぷりの料理を流し込み

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そして仕上げにはこれだけで砂糖を100グラムは使ってそうな感じのデザートを注入…

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これらを日常的にお腹に入れるなんて自傷行為以外の何者でもありません。

健康診断とかを受けていれば即座にレッドカードをもらっていたと思いますが、それ以前に体が悲鳴を上げました。そしてこの一件以来、少しは体に気を使おうと思いました。

しかしその時、何を思ったか僕は「そうだ、お米を料理を食べよう。ならば中華だ!」と考えました。中華料理ってホントにどこにでもあるんです。日本食は高いし探すのも面倒だし、中華ならすぐ近くにいくらでもあるしこれならいいかと思ったんです。しかも安くてボリューム満点。

ん…安くて、ボリューム満点?

そうなんです。

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アメリカで中華料理といえば「安くてボリュームたっぷりのジャンクフード」というのが一般的なイメージなのです。

写真はアメリカ人の大好物「オレンジチキン」です。カリカリにあげた鶏肉をべっとり甘いオレンジソースに絡ませてあります。このソースをご飯に絡めていただくわけですね。

僕は結構好きなんですが、写真をみてわかるように野菜は一切なし。この食事でも健康問題の解決にはなりません… 日本の一汁三菜って優秀ですよね。

初めて自炊に思いが至る

そこで最終的に自分で料理をすることを考えました。まずは一番安い炊飯器と最低限の食器を買い、カリフォルニア産の日本米と醤油に味噌を買いました。

生まれて初めて作った味噌汁

最初に作ったのは味噌汁です。青ネギみたいなのが現地のスーパーで売っているのでそれを入れました。

いざ食べてみるとありえないほど不味いんです。なんか味が薄い感じ。味噌汁って「お湯を沸かして味噌を溶かして具を入れるだけ」だと思っていました。なのにありえないほど不味いんです。

ネットで色々と検索したら、どうやら自分が買った味噌には「だし」が入っていないことを知りました。日本で味噌を買った経験すらなかったので、ダシ入りとかダシなしとかそんな区別すらありませんでした。

しかし、だしが入っていないだけであんなにも味が違うとは……「だし」って偉大ですね…ちなみにこの日の味噌汁は捨てて外食しました。そして以降はだし入りの味噌をきちんと選ぶようになりました。

ほんだしでも十分なのですが、ちょっといい気分になれるのは茅乃舎(かやのや)のだしでしょうか。これで味噌汁も煮物もなんでも作れるのがいいですね。

キムチチャーハン事件

次の事件は、キムチチャーハンが食べたくなった日に起きました。昔、実家の近くにお好み焼き屋さんがあって、そこのキムチチャーハンが絶品だったんです。それをふと思い出し

「ああキムチ炒飯が食べたい」

となりました。僕がとった行動は、韓国人経営のアジアンマーケットへ行き、フライパンとキムチを買うことでした。家に帰って早速ご飯を炊き、炊きたてのご飯とキムチをフライパンに入れ炒めます。

ですがご飯もキムチも焦げてしまいました…

黒くなって硬くなった赤いご飯と白菜は見た目もサイアクで、しかも最高に不味い・・・

どうしてだろうとネットで検索すると、チャーハンには

  • 何らかのお肉
  • 味付け

が必要であることを初めて知りました。僕は油すら引かずにお米とキムチをいきなりフライパンで焼いていたのです…その日も赤黒くなった物体を捨て外食になりました…

恥ずかしながら最初は本当にこのレベルでした。

「創味シャンタン」(またはウェイパー)を適量入れるだけで「中華屋さんの味」が一瞬で出来上がります。創味シャンタンを使えばスープも一瞬で作れるのでこれも必須ですね。

 

納豆ねこまんまで成功体験

その後日本食スーパーを見つけ、そこで納豆と出会ったことで絶対に失敗しないレシピを一つ身につけました。

どんなレシピかというと、

 

鍋の中で味噌汁を作りつつ、そこにご飯と納豆を凍ったまま投入する「納豆猫まんま」

 

です。卵を落としてもイケます。

なぜこんなことをしたかというと・・・

まず、アメリカで手に入る納豆は全て冷凍されていたんです。あと、ご飯も一度にたくさん炊いて残った分をラップに小分けにして冷凍していました。

これらをいちいち解凍するのが面倒だったので、調理中の味噌汁の鍋の中に入れたところから始まったのです。

あらゆるレシピには歴史があるんですね…

思えば、これが初めて成功した料理です。

このレシピのいいところはミスる要素がゼロだったことです。味噌も納豆もヘルシーということで、しばらくはこればかり食べてました。

しかしこれはあくまで「サバイバル食」です。自分一人でこっそり作り、こっそり食べる類のものです。とても他人様を家に呼んでお出しできるようなものではありません。これを料理なんていったら笑われてしまいます。

しかし一人で暮らしている分にはこれで十分でした。ここにサラダ用のほうれん草とスモークサーモンを足したりして少し野菜も摂るようになりました。

人に食べてもらいたくなった

当時の出来事は今ではいい思い出ですが、次の進歩まではあと数年を要しました。

そのきっかけとは、再婚してタイに住むようになってからでした。タイはチェンマイという地方都市に住んだのですが、数年前のチェンマイはまだまだ日本料理がまずかったんです。

今でこそ大戸屋やココイチ、吉野家も出店して安定品質の日本食を食べられますが、当時は怪しい感じの日本料理店ばかりでした。

ネットで検索していろんな日本食レストランに足を運んだものの失望しかありませんでした。「どうせ外でまずいものを食べるなら自分で」とやっていくうちに最低限の自炊ができるようになりました。

そして、せっかく作るなら妻や子供にも食べてもらいたいと思い、色々と試行錯誤しているうちに多少のものができるようになったわけです。

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外食では食べられない懐かしい味

本当に助けられたのはクックパッドの存在です。あり合わせのものや限られた調理器具や食材でなんとかするアイデアが必ずみつかり大助かりでした。例えば「スーパーに買いに行かなくても家にあるもので作れるポン酢」とか「豆板醤がないけど麻婆豆腐が食べたい」とかの代替レシピが本当に豊富でした。クックパッドがなければ僕はとっくに断念していたと思います。日本の主婦のみなさんの食に対する好奇心と懐の深さには恐れ入っています。

少し長くなってしまいましたが、海外の外食に身の危険を感じて生まれて初めて自炊を始めた僕が、人様に出せる程度の料理をできるようになりたいと思うまでの経緯をご紹介しました。

これからも、海外の限られた食材でも作れる料理や、料理初心者でも失敗しにくい料理、少しでも快適な食生活を送れるようになるためのコツみたいなものを紹介できればと思っています。とはいえ僕のように絶望的に料理に自信がない人が対象ですが (^_^);

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