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タイの宝くじ付き預金について

2017年3月26日

宝くじが大好きなタイの宝くじ付き定期預金

タイには宝くじがついた定期預金というものがあります。販売しているのは「オムシン」と呼ばれる銀行です。

「オムシン」というタイ語は「貯金」という意味で、英語の名称はGovernment Savings Bank、日本語でいえば「政府貯蓄銀行」といったところでしょうか。

僕も2016年の9月に50万バーツ分買ってみました。購入をきっかけにこの預金についていろいろ調べてみたので、以下の内容にまとめてみました。

  • オムシンの宝くじ付き預金とは
  • 仕組みと内容
  • 個人的な感想

オムシンの定期預金の仕組み

まずは大まかな仕組みを見ていきましょう。

まず満期は3年です。2015年までは5年のものもあったそうですが現在は販売していないそうです。

利息は年率0.25%(2016年現在)です。満期になると0.25%の3年分、つまり0.75%の利息が一度に受け取れます。

途中解約もできますが、解約してしまうとここの利息分がほぼ相殺されるようなペナルティが課されます。

最低購入単位が50バーツ以上となっています。

50バーツごとに、宝くじの番号が一つ与えられます。

そして、月に1度宝くじの抽選が行われます。抽選番号の発表は毎月16日に行われています。

当選金がある場合はオムシンの普通口座に支払われます。自動的に再投資みたいなオプションはありません。

満期になったら預金した時にもらえる有価証券をオムシンに持っていけば当初の預金額と利息(先に説明した0.75%)が受け取れるそうです。

誤解しやすい点

日本にはジャンボ宝くじの券がもらえる定期預金とかがあると思いますが、オムシンの預金はそういう仕組みではありません。

タイにも公営の宝くじがありよく街には売り子がいます。ちなみにタイ人は宝くじが好きな国民で生活に支障が出るほどの金額を宝くじにつぎ込む人もいます。

公営の宝くじ

よく外で食事をしていると売りに来る下の写真のような宝くじ券でやっているあれです。しかしオムシンの宝くじは公営の宝くじとは一切関係ありません。オムシンの宝くじは、あくまでこのオムシン銀行のこの定期預金の預金者の間だけで行われる宝くじです。

遊び心のある貯蓄

オムシンの宝くじ預金は、50バーツ単位であればいくらでも買えるそうです。毎月300バーつずつとか、少額の買い増しを行う年配のお客さんなんかもいるそうです。コツコツ貯めるへそくりみたいな使い方ですね。

この預金を「いいよ!」と言ってすすめてくる人は、だいたい過去にそれなりの額の当選をしたことがある人でした。

「10万バーツ預金して、2年後には3万バーツの当選金が振り込まれていた」とかそういう夢のある話をしてくれます。2年で30%もの増加が見込めるならば、たしかにおいしい話ですよね。ですがこれはそこそこ運よく当選金を得た人の場合です。当然ですがわずかな当選金しか得られない可能性も十分にあります。

というわけでもっともきになるのは、どのくらい当たるのか?いくら当たるのか?ではないかと思いますので、次はオムシンの宝くじに当選確率と当選金を見ていきましょう。

どのくらい当たるの?いくらもらえるの?

まずは自分の番号を見てみると、くじには7桁の数字があります。

つまり1000万通りですね。

特賞などの高額当選以外は、この数字だけで当否が決まります。

次に「組」のようなものがあります。ここはタイ文字やアルファベットが入ります。

タイ文字って何文字あるんだろと思って調べてみると42文字あります。アルファベットは26文字ですね。つまり合計すると68 文字!

1000万通りの番号を68通りの組の数でかけると、その数6億8000万・・・

さらにさらに販売時期を示す数字もあります。例えば「第92期」みたいな感じです。

おそらく月単位で「期」が変わるのだと思われます。

この預金は3年満期なので、常に36期分の預金者が存在することになります。

つまり・・・6億8000万を36倍・・・計算すると、2448億通りもあります!

まあ組とか期とかは、1等賞とかでしか使われないので気にする必要もないですが、天文学的世界ですね!

当たり番号と当選金の一覧

宝くじは最大で2500億通りの組み合わせがあることがわかりましたが、実際にどのくらいの確率で当たるのか?ここでは、2017年3月17日に発表された実際の結果を見ながら賞と当選金の一覧を見て行きましょう。

9等賞=下4桁が当たり

当選番号は2つで、当選金は150バーツです。

1万枚持っていれば、毎月必ず2つは当たり300バーツを得ることができます。1枚50バーツなので、1万枚だと50万バーツですね。

8等賞=下5桁が当たり

当選番号は2つで当選金は300バーツです。

7等賞=下6桁が当たり

当選番号は2つで当選金は400バーツです。

6等賞=7桁全部当たり

当選番号は3つで当選金は1万バーツです。

5等賞=7桁全部当たり・・

当選番号10個で当選金は5000バーツです。なぜか6等賞よりも格下ですが、大した意味はなさそうですね。

4等賞=7桁全部当たり・・・・

当選番号は5個で当選金は1万バーツです。

3等賞=7桁全部当たり

当選番号は2個で当選金は2万バーツです。

なんか 6等から3等まで同じような感じで、僕個人的にはですねこの部分は不満ですね。だって宝くじの当選金って当選確率に比例して上がるべきだと思いませんか?この宝くじは下7桁をピッタシ当てるという偉業を成し遂げても、番号によって当選金が多かったり少なかったりするんですよね。この仕組みはいただけません。

2等賞=「期」と「組」と7桁全部当たり

当選番号は2個で当選金は100万バーツです。

1等賞=「期」と「組」と7桁全部当たり

当選番号は3個で当選金は1000万バーツです。

リターン率を計算してみる

1等の当選金は1000万バーツで、毎月3人の人に当たりが出てるんですって!

3年間で抽選は36回あるから、36 x 3で108人もの人が億万長者になれるんですって!あらやだすごい!

と言いたいところですが、実際には当たる確率はかなり薄いでしょう。計算したところ、実質の1等当選確率は60億分の1でした・・・

実際にお世話になるのは下4桁とか下5桁の方でしょう。億万長者の可能性を買う宝くじでこんなことをするのは無粋かもしれませんが、この宝くじのリターン率(還元率)を計算してみましょう。

当選結果の発表ページを見ていると、こんな表記がありました。

下4桁当選総数:3624280

下4桁の9等賞は、毎回2番号抽選されますので、2/10000、つまり5000分の1の当選確率です。

これの当選総数が3624280であることから、実際に出回っている宝くじの総数を計算しこの宝くじのリターン率を計算してみました。

 

すると、この宝くじ1回あたりのリターン率は0.11149%であることがわかりました。

そしてこれを年率に直すと1.338%です。

最初の方で書いたように、年率0.25%の利息もあるので、それと合計すると1.588%となります。

これをいいとみるか悪いとみるか、これがオムシンの3年定期預金を購入するかどうかの判断となりそうです。

当選金は再投資されない点に注意

仕組みの説明の中でも書きましたが、宝くじの当選金は普通預金の口座に振り込まれます。

投資において重要なことは複利を効果を活かして長期的に投資をすることだといわれます。つまり、当選したお金はすぐに定期預金の買い増しに使うのです。

そうすることで元本が徐々に大きくなり、お金は雪だるま式に増える算段になります。しかしオムシンの定期には自動的に再投資をすることができません。そのため当選金は定期的に引き出して、さらにオムシンを買い増すなどして複利的に運用するといいでしょう。

僕は50万バーツ購入したので、ほっておいても毎月必ず300バーツの当選金があります。

「月300バーツだからいいや」

と思って放置していますが「チリも積もれば山となる」のが投資の王道です。それはわかっているのですが、ちょっと面倒なので今のところ手付かずのまま寝かせています。オムシンの普通口座にも多少の利息は付いていると思うのですが、定期預金よりも少ないことは確実でしょうから、少しもったいないところですね。

月300バーツくらいならいいですが、預金額が多い人は当選金もタイムロスなく活用したいところですね。

まとめ

以上、オムシン銀行の宝くじ付き定期預金についてまとめてみましたが、いかがでしょうか。仕組みとしては比較的単純で、政府銀行がやっているだけにリスクもなく、一風変わった面白い預金方法といえますね。

先ほど計算した通り、平均的な年利は1.558%と算出しましたがこれは全参加者の平均です。全部の宝くじ番号を一人で独占した場合年利1.558%で増えますよという感じです。

実際にはごく少数の高額当選をした人はウン万%となり、その他大勢は1%ちょいのリターンとなるでしょうからその可能性を受け入れた上での判断が必要です。

1%でお日本のゼロ金利を思えば高い金利に見えるかもしれません。

しかしこれは経済音痴な僕の個人的な意見ですがタイは今でもインフレを続けています。どこかで見た数値だとインフレ率は4%だそうです。つまり、現金や預金の資産は年利4%で増えていかないとその分資産の価値は目減りしているという意味になります。

僕はお金のことはホントに疎いのですが、それを踏まえた上で申し上げるならばこの預金にはそこまでの価値はないと思っています。

「自分で50万バーツも買っておいて何をいっているんだ」と思われるかもしれませんが、これはこの記事を書いている中で感じた感想です。

僕たちにとって50万バーツは決して小さなお金ではないので、「損なものを買ってしまったかな?」と今ではちょっと思っています。

ですが、買って以来は月に一度の発表を少しだけ楽しみにしている自分もいますし、まあ現金で持っていてもうっかり手をつけてしまいそうなので、こういうカタチで手を出せないお金にしてしまうのはいいかなと思っています。

購入してから7ヶ月ほど経ちましたが、これまでに3600バーツほど当選金があったそうです。

他の銀行の預金と比較した上で、大差がないならばこれを選択するのも面白いと思いますね。僕がタイに来た数年前と今とでは金利がだいぶ下がっている印象なので、もし他の銀行の金利も五十歩百歩ならば、これは面白いと思います。

確か2014年頃までは3%近い金利の普通預金が結構あった気がするんですが・・あとは、農村に戸籍があるタイ人しかできないのですが、地方の農協みたいなもの(サハコーン)に出資すれば5%とかだった気がします。

まあ得られる利息が多少低くなったからといって、異国の地で不動産投資(素人の僕にはババ抜きゲームにしかみえませんが)や、丁半博打でテラ銭を抜かれるだけの金の取引などに手を出すのはリスクが大きいので、生活準備資金を安心できる場所に預けておく感覚で、利用するのはアリかなと思っています。

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