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タイの牛肉はおいしくない?

2017年3月30日

今回は、タイでは牛肉はあまりおいしい食べ物ではないという話ををしたいと思います。

牛肉はどこにでもあるけど・・

僕が住むチェンマイには、ステーキハウスのSizzlerをはじめ、外国勢・ローカル勢を含め、ステーキ屋はいくつもあります。

最近は日本式の焼肉も流行で、当然牛肉のメニューを扱っています。

また、Shabu-shi、Suki-shiなどのタイスキ(しゃぶしゃぶ)の食べ放題のお店なども多くあり、これらはどこでも牛肉は置いてあります。

(タイスキは、にんにく唐辛子マシマシのたれが大好きです)

ですが肝心の味については失望させられる事がほとんどです。

基本的に肉が硬いのです。質でいえば日本の激安の焼肉店にも劣ることが多いです。脂も乗っておらず、筋があるような感じで食べ応えもあまりよくありません。見た目も少し黒ずんでいる事が多く、お世辞にもおいしそうな状態とはいえません。タイスキだと薄切りなのでマシですが、ステーキだとはっきりと質がわかるので失望感が上がります。

ちなみに黒といえば、Shabu-shiなどの回転寿司風のしゃぶしゃぶのお店では、牛肉だけ違う色のお皿に乗っています。先ほどのShabu-shiの場合、牛肉は必ず黒いお皿に乗っています。おそらく宗教上の理由などで食べてはいけない人が間違えて食べてしまわないための配慮でしょう。

なぜ、タイの牛肉はおいしくないのか、僕なりに理由を考えてみました。

宗教的な理由

まず思い当たるのは宗教上の理由です。タイの仏教はヒンズー教の影響をかなり受けています。ヒンズー教では牛は神聖な動物とされているので、それが影響しているのかと思われます。とはいえタイの仏教で食べてはならない(禁忌)とされているわけではないようです。私の妻は宗教上は何の制約もありませんが牛肉を全く食べません。乳製品も含め体に合わないそうです。おそらく、子供の頃から食べてこなかったから、大人になっても食べたいと思わないんでしょうね。それにアレルギーもあるのでほとんど口にしません。

おいしくないから

鶏か卵かの論争になってしまいますが、すでに流通している牛肉がおいしくないので流行りようがないともいえます。

欧米の影響でステーキとかバーベキューとかは知られています。しかしいざテレビや映画に影響されて食べてみても、

流通している牛肉がまずい=食べても美味しくない=結果流行らない

という悪循環があるのではないかと考えています。

僕たち日本人はすでにおいしい牛肉の味を知っているから、それを基準に外国に来ても同じような味を探し求めてしまいます。

もしも、そもそも最初から「牛肉は硬くてまずいもの」という情報が頭にインプットされていれば、わざわざ探してまで食べたくなるとは思えません。

タイには外国の食品を豊富に取り扱うスーパーがあります。代表的なものはRimping Supermarketです。

ここは、日本を含め各国の食材を豊富に扱っています。オーガニックを謳っているので、ヘルシー志向の人にもオススメです。もちろん牛肉も売っています。ステーキ用にカットしたものもあります。牛肉は大部分がオーストラリアかニュージーランドからの輸入品です。

余談ですが、Kobe Beefなどと書かれたものを売っていますが、冷凍した塊で1万バーツとかアホみたいに高いです。

冷凍物なのでいつから置いてあるか謎ですし、色も赤ではなくすでに黒ずんでいます。いくら日本が恋しくてもうかつに手を出すと危険だと思っています。

「タイのスーパーでもオージービーフが帰るならいいじゃない?」

と思われるかもしれません。たしかにタイにある牛肉もオーストラリアやニュージーランド産なのですが、タイで買うと日本のスーパーで買うよりも数段味が落ちるのです。

僕の勝手な推測ですが、これはオーストラリアやニュージーランドに行って牛肉を買い付けてくる輸入業者に問題があると思います。食品の輸入商社はタイの会社でしょうから、買い付け担当者もタイ人なわけです。で、そのタイ人の買い付け担当者はおいしい牛肉を知らずに育ったので、牛肉に対する思い入れがあまりない可能性が高いのです。

そんな人が会社の利益のためにできるだけ安く仕入れようとするから、安かろう悪かろうで質のよくないお肉を摑まされているのではないかと思っています。

「こんなものが好きな人間がいるんだな」くらいに思いながらとにかく最安値で買い付けを行っているかもしれません。

日本人の買い付け担当者ならば、おいしい牛肉についてよく知っています。それを知っている人が、「自分ならば、日本の消費者ならば」という気持ちで買い付けを行えば、選定・交渉も厳しくなり、必然的に品質の良いお肉を仕入れられるでしょう。供給側も、口うるさいけど安定して買ってくれる日本の業者にいいお肉を卸そうとなってくるでしょう。

タイにも牛肉のおいしいメニューはある

とはいえタイ料理にも美味しい牛肉のメニューはあります。僕が真っ先に思いつくのはナムトックという料理です。

ナムトック

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スープには豚の血がたくさん入っていて、色が赤みががっています。ナムトックというのは「滝」という意味で、これは豚の血を滝のように滴らせるためについた名前だとか。真っ赤な血のスープというと怖いですが、しっかりした味わいのスープでおいしいです。

そしてトッピングのお肉が煮込んだ牛肉や牛の団子だったりします。ナムトックのトッピングのお肉は豚か牛から選べますが、ナムトックを扱っているお店はほぼ必ず牛肉を用意してあります。

水牛のラープ

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もう一つは、生の水牛の肉と血を香辛料とハーブを混ぜて作った「ラープ」と呼ばれる料理です。見た目はユッケみたいですね。

牛だけでなく、豚や鶏肉、魚のラープというのもあるんですが、牛以外の場合は火を通してあることが多いです。タイで生で食べられるのは新鮮な水牛のラープだけです。生の肉を食べる時はさすがに鮮度にもかなり気を遣っているようです。

しかし注意も必要です。中には生の豚肉のラープもあり、時々パーティなどで振舞われるそうです。生の豚は食中毒のリスクが高く、死亡者も時折出ているそうなので要注意です。

僕は水牛のラープは生でも食べますが、それ以外ならば火が通ったものしか食べません。このラープを唐辛子とか白菜、もち米と一緒に食べるんですが、これがタイのもち米と本当に合うんです。酒飲みのおつまみにもバッチリです。

「生が怖い」という人はまずは火が通った鶏肉のラープあたりを食べてみるといいですよ。ハーブとスパイスのコンビは素晴らしいと思います。妻は日本にいた時はマグロの赤身で作っていましたが、これもまた絶品でした。

ですが…これらのメニューって、僕らが想像する牛肉のメニューとはちょっと違うんですよね。

牛肉といえば僕の場合

  • 牛丼
  • ステーキ・ハンバーグ
  • すき焼き

このあたりを思い浮かべます。しかしタイでこういうのを食べようとすると期待はずれに終わる可能性大です(牛丼に関しては吉野家がある地域を除く)

タイで牛肉が食べたい時は

ではどうしてもステーキが食べたい時はどうするか?僕の場合、先ほど紹介したRimpingスーパーにいって「花咲肉」というブランドのステーキ肉を探して買います。

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写真は焼肉用の肉なんですが、ステーキ肉も売っている時があります。「タイで生まれた霜降り肉」なんてわざわざ日本語で書いてある通り、日本人の口にも合いやすい脂の乗り加減です。

冷凍品なので、精肉コーナーではなく冷凍食品コーナーを探します。

こいつを買って帰り、家で焼きます。

焼き方は適当ですが、しっかり解凍してから焼きましょう。適当に塩胡椒で味付けして焼き、ワインがあればワインを、なければ料理酒でも入れます。クレージーソルトを日本から買ってきておくと色々と重宝します。

せっかくだからソースは和風ソースか、わさび醤油でも用意しちゃいましょう。和風ソースは、醤油にお酢やみりんを入れて、ポン酢的なものを作り、そこに大根や玉ねぎのおろしを入れれば美味しく作れます。

クックパッドを検索すると何百ものレシピが見つかると思います。

にんにくがあればガーリックチップも作ります。それをお茶碗によそったご飯でいただきます。

外国ではステーキとご飯という組み合わせはなかなかできないので、これはホームシック対策にも最適です(^_^)

まとめ

タイの牛肉がまずい理由を僕なりに考え、その状況下でも美味しく食べる方法を紹介させていただきました。

外国では現地の食事や食材に適応してしまうのが一番ラクだと思います。理想はローカルフードだけで事が足りるようになってしまう状態で、ここまでくれば食事に関してストレスを溜め込む必要がなくなります。

とはいえそういう心境になるまでには、ある程度の時間が必要になるかと思います。僕は何年間も抵抗を続けて苦しい思いをしてきました。

今回の内容がタイや他の外国に住む方に少しでもお役に立てればと思います!

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