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ビジネスでスマートに使える英語の慣用句・ことわざ20選

どの言語や文化にもことわざや慣用句が無数にあります。日本語にもたくさんあり、成長の過程で大人や友人から伝え聞いたり、国語の授業で勉強をした記憶があるのではないでしょうか?

英語にもたくさんのことわざや慣用句があり、ネイティブスピーカーの人たちは文章や会話に交えて使うことがよくあります。非ネイティブスピーカーとしては全てを完全に把握することは難しいにしても、よく使われるものについては覚えておきたいものですね。

今回は、ビジネスの場でもよく使われる20の慣用句を厳選して紹介しますので、この機会に意味だけでも覚えてしまいましょう。

Better late than never

約束の時間を守るのがベストですが、遅くなってもやった方がいい(やるべき)という意味で、「遅くなっても来ない(やらない)よりはまし」というニュアンスですね。

It’s the tip of the iceberg.

「氷山の一角」という意味です。

tipという単語は、先端という意味で、最北端はNorthern tipなどのようにいいます。アメリカのレストランなどで渡す「tip」は同音異義語です。

Too many cooks spoil the broth.

「シェフが多すぎるとスープを台無しにする」という意味です。

プロジェクトなどにおいてもリーダーや意思決定者が多すぎると余計に話がこんがらがってしまうことがあり、そういう状況を表して使える表現です。日本語でいえば「船頭多くして船山に登る」ということわざがありますね。

ちなみにbrothというのはスープという意味ですが、肉や野菜を煮込んだスープというイメージです。ラーメンのスープなどはbrothという感じですね。

First things first.

「重要なことから先に」

物事を正しい順番通りにやりなさいというアドバイスになります。上の写真のようなリストを思い浮かべるとわかりやすいかもしれませんね。

また会議などでも「重要なところから先に話しましょう」という感じで使われることもあります。

Hope for the best, but prepare for the worst.

「最善を望みつつ、最悪にも備えよ」という意味ですね。日本でいえば「備えあれば憂いなし」というところでしょうか。

Many hands make light work.

「人手が多ければ仕事は早く終わる」

重たいものもたくさんの人で運べば重くないというのがこのことわざの語源で、みんなで協力して行えば、一人一人の仕事は軽く、そして早く終わらせることができるという意味になります。

Don’t cross the bridge until you come to it.

「取り越し苦労をするな」

旅の途中に橋を渡らないといけないという心配事あったとしても、今は目の前の問題に集中して、将来のことは問題が起きてから対処すればよいという格言になります。

Practice makes perfect.

「練習を重ねればなんでもマスターできる」

最初からなんでも完璧にこなせる人はいません。しかし粘り強く練習すればなんでもマスターできるという格言です。

「習うより慣れよ」という表現があり、これと似ているような感じですが、これは教わるよりも自分で体験することが習得への近道であることを表すことわざなので、むしろ「なせばなる」の方がニュアンス的には近いかもしれませんね。

The squeaky wheel gets the grease.

「問題があるときは声をあげて助けを求めなさい」という意味。きしんでいる車輪(squeaky wheel)は油(the grease)をさしてもらえるということから来ています。

Don’t count your chickens before they hatch.

「卵がかえる前からヒヨコの数を数えるな」これは日本語の「捕らぬ狸の皮算用」と同義でせっかちすぎることに対する警告のような慣用句です。

It’s no use crying over spilled milk.

「溢れたミルクを見て泣いても意味がない」転じて「済んだことを悔やんでも仕方がない」。日本語の「覆水盆に返らず」が同義語ですね。

Don’t put all your eggs in one basket.

「すべての卵を一つのカゴに入れるな」

一つのカゴにすべての卵を入れていて、もしもこのカゴを落としてしまったらもう何も残りません。すなわちリスクの分散を奨める慣用句になります。

Measure twice, cut once.

「二度測って、切るのは一度で」

やり直しができないことをやる前にはきちんと正確に測定をしましょうという慣用句です。「念には念を」というのが近い表現になるでしょうか。

Learn to walk before you run.

「走る前に歩き方を身につけなさい」

物事は正しい順番で行うべき、いきなり難しいことをするのではなく初歩から身につけないといけないという意味です。

「千里の道も一歩から」ともいえますね。

You can’t make an omelet without breaking a few eggs.

「オムレツを作るには卵を割らなければならない」つまり「事を成すには多少の無理をしなければならない」という意味です。

Two wrongs don't make a right.

「間違いと間違いを合わせても正しいことにはならない」転じて「他の人があなたに悪い事をしても、あなたは悪い事で返してはいけない」という意味です。

There's no such thing as a free lunch.

「ただ飯などというものは存在しない」転じて「ただより安いものはない」となりますね。

外国の会社ではランチタイムにタダ飯が振舞われることがありますが、そういうときは大抵えらい人のスピーチなどを聞かされ、完全な意味な自由なランチとはならないので、この格言は事実なのかもしれませんね。

It’s better to be safe than sorry.

「後から悔やむよりも安全を取った方がいい」つまりは「転ばぬ先の杖」といったところですね。

If you can't beat 'em, join 'em.

自分なりのやり方でうまくいかず、しぶしぶ他の人たちのやり方を取り入れる事を言います。

「長い物には巻かれろ」といったところでしょうか。

例文:

A: "I thought you said you'd never join social media." (SNSは絶対にやらないって言ってなかったっけ?)

B: "Yeah, but everybody else has, so if you can't beat 'em, join 'em, I guess." (そうだよ。でもみんなやってるし、長い物には巻かれろって事かな)

A penny saved is a penny earned.

「節約した1ペニーは、1ペニー稼いだのと同じ意味だ」

倹約や貯金の重要さを説く時に使う言葉となります。

Two heads are better than one.

「2つの頭は1つよりもいい」つまり「三人寄れば文殊の知恵」ということわざと同じ意味ですね。

僕は

Four eyes are better than two. (4つの目は2つよりもいい)

というのをよく聞きましたが、これは目で見て間違いを探すような時に使っていたので、知恵をしぼる時と何かを目でチェックする時で使い分けているのかもしれませんね。

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