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パクチー苦手?パクチー嫌いを克服して慣れる方法

タイ料理に限らず、エスニックな料理のファンって女性が多いと思いませんか?

一般的な傾向として、食べ物に関しては女性の方が好奇心が強く、男性の方が保守的だと思います。そんな好奇心旺盛な人たちでも「パクチーだけはムリ!」という方もいるでしょう。

僕は今でこそパクチーを食べられますが、昔は大の苦手でした。あの青臭いニオイがイヤでイヤで、「せっかく美味しい料理がパクチーで台無しになる」とさえ思っていました。

屋台とかレストランでタイ風のラーメンとかベトナムのフォーを頼むときなんかは、いつも先回りして「パクチー抜きで!」と言っていました。うっかり言い忘れると、細かく刻んだパクチーが小ねぎと一緒にスープの上にトッピングされて出てくるんですよね。

しまったと思い必死でパクチーをよけるのですが、こんな感じで出てきてしまうとパクチーとネギとの分別も難しくなります。もうこれだけで楽しい食事を一回ムダにしたような気分になって落ち込んでました。

パクチー嫌いを克服した人の話

以前、海外生活が長い日本人女性と話している時、「パクチーをどうしても食べられない」と相談しました。すると彼女は

私も最初は大嫌いだったけど、じきに慣れるよ
今では、パクチーがないと料理が完成していない感じで物足りないんだよねー

といいました。

これを聞いた僕は

そんなバカな!どうせ「私、海外生活長いから」アピールでしょ!

なんて内心で毒づいてました。

 

後日、一緒にランチに出かけたとき、彼女はサラダ付きのメニューを注文したのですが、サラダのドレッシングが何種類かあったのですが、彼女はその中から「パクチードレッシング」なるものを選んだのです。

刻んだパクチーがたっぷり入った、こんな感じの物体でした。

ぐええ!!

パクチー嫌いからすると想像するだに恐ろしいドレッシングですね。

彼女はこれをサラダの上にどろっとかけて美味しそうに完食してしまいました。こんな彼女でも、昔はパクチーの匂いを嗅ぐのもイヤだったというのだからなおさら驚きです。

自分でもパクチー嫌いを克服できた!

のちに僕がタイに住み始めた時もパクチーは悩みのタネでした。みんなで一緒に食事をするときや、人の家で料理を振舞ってもらう時は、すでにパクチーが混ざった状態で料理が出てくるのでかなり困りました。

そんな状況で、自分一人だけが「パクチーなんてダメ!絶対ありえない!」なんて拒否する訳にもいかず、かといって全く手をつけないという訳にもいかず・・・

「パクチーと唐辛子は別皿で」といつも願っていましたが、タイではそんなことをする人はいません。

しかし、こんな僕でも時間とともにこんな僕でもパクチー嫌いを克服することができたのです。

今となっては前述の日本人女性と同じような心境で

なんか、パクチーが入ってないとシマリがないよね

なんて普通に思っています。どっさりとパクチーが入った料理でも食べられます。

どうやって克服したのか

僕はどうやってパクチー嫌いを克服することができたのでしょうか。オチも救いもないのですが、

「ただ時間が勝手に解決してくれた」

これでした。

ある日気が付いたらある時パクチーのニオイが気にならなくなっていたのです。

変化が起きたのはタイに住むようになってからしばらく経った頃でした。その頃はパクチーに限らずいろいろなタイ料理に対する抵抗感が急速に薄れていて、この時期を境にパクチーも、辛めの料理も、あとは今まではあまり好きでなかった、お世辞にも見た目がいいとはいえないローカルフードなどもどんどん受け入れられるようになりました。

例えばこんな料理です。

louisehendon.comより引用

 

一見するとグロテスクなこの物体ですが、これは北タイのローカルの緑ナスを直火で炙って、ニンニクなどの調理料と一緒に「クロック」と呼ばれる石うすでコンコンと叩いて混ぜ合わせた料理です。見た目とは裏腹に味は普通なのですが、いかんせん見た目がよろしくありません。

タイ料理というと華やかな見た目というイメージがありますが、ローカルフードに関しては必ずしもそうではありません。

特に北タイのローカルフードは視覚的な部分ではほとんどこだわりがないのか、アクとか煮汁とか全部そのまま混ざって緑色や茶色の汁に入って出てきます。中には独特の匂いがあったりしますが、いざ口にしてみるとそこまで味は悪くありません。しかし匂いと見た目からずっと敬遠していました。そんな料理にも臆せず手を出せるようになったのもこの時期でした。

唐辛子に関しては、生粋のタイの人と同じとはいけませんが、ある程度まではいけるようになりました。僕の場合4年という長い年月を要したのですが、エスニック料理が好きな人はもっと早く慣れる時期が来ると思っています。

僕のような筋金入りのパクチー嫌いでも克服することができたので、アジアン料理が好きな方なら絶対に大丈夫だと思います。そして克服した後は食の選択肢の幅が広がって食事がもっとラクになるし本当に楽しくなりますよ!

お役立ちメモ

パクチーという言葉は、タイ語なのでタイでは当然「パクチー」で通用します。日本ではパクチーという名前で通用していますが、他の国でもどこまで通用するのかはわかりません。東南アジアならば大体、パクチーでいけそうな気がします。

僕のタイ語はサバイバルレベル(最低限のことがなんとかできる程度の赤ちゃんレベル)ですが、最低限屋台やレストランで使えるフレーズもご紹介しておきましょう

 

パクチーはいりません=マイ アチー

パクチーは少しで=パチー ニッノイ

 

パクチーは他の国では違う名前で呼ばれることもあります。僕が聞いたことがある範囲でいくつか紹介して見たいと思います。

インドの人とかは、コリアンダーと言っていました。アメリカではシラントロ(cilantro)と呼んでいました。メキシコ料理とかは結構パクチーを多用するので、苦手な方は確認が必要です。中華圏では香菜(シャンツァイ)と呼んでいました。日本で食べる中華はそうでもありませんが、中華も意外とパクチーを多用します。このあたりの単語を覚えておけば、違う国でパクチー抜きにしたいときにも役立つでしょう。

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