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文系で初心者から外資系のITエンジニアになった僕がみるGEEK JOB

GEEK JOBというプログラミング学習と就職支援を行うサービスが気になったので調べてみました。

先に結論からいうと、うまく活用すればかなりいいサービスで、もし僕が未経験の頃に戻ったらこういうサービスを利用していただろうなと思います。

僕は今でこそ外資系IT企業でエンジニアの専門職に就いていますが、大学は文系でパソコンは未経験、就職活動からも逃げ出しぶらぶらする学生でした。

本記事では「GEEK JOBに興味があるけど迷っている」という方に向けて、僕の経験を踏まえた意見をお伝えします。

GEEK JOBの概要

GEEK JOBは未経験者でも無料でITスキルが学べて、さらにIT業界への就職支援も無料で行ってくれるサービスで、以下の二つの柱からなっています。

  • プログラミングまたはインフラエンジニアになるための基礎が学べるプログラミングスクール
  • 500社以上の企業とのネットワークを活かしたIT業界への転職・就職支援サポート

受講者の70%以上が初心者の状態にも関わらず、就職率は95%以上を誇っています。ここからはこのサービスについての僕の見解を紹介したいと思いますが、サービスについてもっと知りたいという方は公式サイトをご覧ください。

→ GEEK JOB公式サイト

学習カリキュラム

GEEK JOBでは目指すエンジニアの方向性に合わせて「プログラマーコース」と「インフラエンジニアコース」を用意しており、超ざっくりとまとめると以下のような内容になっています。

 

 

ITの現場に潜り込むための最重要な知識とスキルが厳選されています。

基礎の基礎から学べる

カリキュラムは受講生に応じて柔軟にカスタマイズされますが、PCの基本やネットワークの基礎知識から入っているのは未経験者にはありがたいです。

たとえばですが、TCP/IPとかDNSというインターネットの基盤技術は、みんな用語自体は知っているけど、きちんと理解していない人もいます。これらを直接的に触れる機会はそこまで多くないですが、いざという時に知らないと困ることもあります。そういう基礎をスクールという場で基礎固めができるのはメリットです。

大学で技術系を専攻したり、新卒でIT企業に入社して研修でじっくり教えてもらった人なら「なんだそんなこと」と思うことでも、フリーターや他業種からの中途採用だとなかなか教えてもらえないですからね。

プログラマコースはかなり実践的

プログラマコースでは学ぶ言語を一つ選択しますが、言語を一通り学んだあとにオリジナルのウェブサイトを作ります。仕様定義から始まり、開発、テスト、リリースまでの流れを体験できて、制作したサイトがそのまま自分の「制作実績」として就職の時の武器になります。あと現実世界でよくあるのですが、過去に誰かが作ったスパゲティコードの修正を想定したタスクもあります。

これは実際の開発現場ではかなり多いので、かなり実践的な内容といえます。

インフラコースも選択可能

「IT業界は興味あるけど、プログラミングはちょっと」という方もいると思います。そういった方にはインフラエンジニアコースがおすすめとなります。クラウド技術の発達と普及に伴い、自社内でサーバーを買ってきてゼロから構築みたいな機会は減ってきていますが、だからといってインフラが消えて無くなるわけではなく、クラウドへ移行していきます。

クラウドではクラウドの知識が必要となり、クラウド勢の中でも有力なAWSがカリキュラムに含まれているのはポイントです。

かつては「機密データを扱うシステムで外部のクラウドなんか絶対使わない」といっていた政府系機関や大企業も、最近はクラウドへの移行を行なっています。この背景には信頼性やセキュリティの課題が克服されてきたとがあります。この流れはもう止まらないでしょうし、実際に使用されることによってますます信頼性が増していくでしょう。

あとはLinuxもそうですね。かつてはサーバー側のOSもSolaris、HP-UX、AIX、FreeBSDなどいろいろありましたが、今はほぼLinux一択なので、これも安心して習得できます。Ciscoに関しては会社によって使っていないこともあると思いますが、ネットワークの基盤技術は共通のもので、ネットワークの設計、構築、設定に関する考え方はどのベンダー(メーカー)でも同じなので、一つを覚えたら応用が効きます。

スクールで学ぶ意味

ITは非常に興味深い世界で、あらゆる技術がオープンになっていて、しかも学習に必要な情報はほとんどがインターネット上に無料で公開されています。

同時にITの世界はあまりにも幅が広く、そして各分野の奥が深いので、一人の人間がすべてを網羅することなど不可能です。初心者の段階ではコンパスもなく太平洋に向かって船を漕ぎ出すようなもので、一体どこに向かっていくべきか方向性を見失ってしまうこともあります。

スクールの価値は、ただ聞かれたことを教えるだけでなく、何をどこから学ぶのが効率的なのかをガイドしてくれて、そしてつまづいた時には手を差し伸べてくれることにあるのです。

ITスキルは、あるレベルに達すると独学して自己解決できるようになり、そうなると成長スピードも跳ね上がるのですが、そこに達するまではかなり大変です。

僕はIT関係の技術はほぼすべてを独学しましたが、相当な回り道をしてきたと思います。ある程度キャリアがあれば経験と勘で乗り切れることもありますが、そうなるまではやはり誰かメンターを見つけてガイドしてもらうのが効率的だし挫折もしにくいのです。

また中には「常識」のようになっている知識もありますが、初学者の段階では何が必要不可欠で何が常識なのかの線引きができません。

僕はそれで後悔した過去もあります。

「〇〇ってなんですか」と聞いたら「え?〇〇も知らないのに今まで仕事してたの?アンタ大丈夫?」なんていわれるのが怖くて、知らないことを知らないといえず、後で隠れて調べるということをしていました。

本来ならば、分からないことは「分かりません」と認められることが重要で、それが一歩前に進むための最速の方法なのですが、僕の場合、自分の身の丈よりも要求レベルの高い仕事に就いてしまった上に、接するのが顧客の技術者が多かったので、自分の無知を外部にさらすと会社の信頼に関わる問題にもなりかねないと、ビクビクしながら数年間過ごすことになりました。

キャリア20年近くになった今では、分からないことは分からないと正直にいうのがベストだと思っていますが、当時は批判されるのが怖かったんですよね。そのことは今でも後悔しています。

その点GEEK JOBは、未経験者を前提にしているので、分からないことは分からないと聞けます。むしろ知ったかぶりなどせずにどんどん聞くことを推奨されるでしょう。

「聞くは一時の恥」なんていいますが、未経験分野の知識を知らないのは恥ですらありません。知らないから学びにきているわけですしね。

徐々に自分で調べる方法と習慣を身につけ、それでもわからないことはどんどん聞くようになると学習効果は何倍にもなります。僕だって若い頃に戻れるのなら、そういう場を徹底的に利用してモヤモヤをどんどん解消したいものです。

選べるプログラム言語

プログラマコースはRuby、Java、PHPの言語から選ぶことができます。個人的にはJavaをおすすめ(理由は後述)しますが、おそらくどの言語を選んでも転職はしやすいでしょう。

「どの言語でもいい」なんていうと無責任に聞こえるかもしれませんが、これはGEEK JOBのビジネスモデルを考えると納得がいきます。

GEEK JOBは受講者に対しては完全無料で学習・転職支援サービスを提供していますが、冷静に考えればプログラミングスクールが無料のはずがありません。カリキュラムや教材の開発、講師に支払う人件費、東京都心に複数のキャンプ(オフィス)を構え、新型コロナウィルス禍で今後さらに進むリモート化を見据えて、すべてをオンライン対応にしています。

GEEK JOBは職業紹介事業の許可を得た事業者であり、500社以上(累計では3500社以上)のIT企業とコネクションがあります。それらの企業が卒業生の採用を決めた段階で紹介料を得ているのです。つまり採用する企業側はGEEK JOBで学んできた人材だからこそ紹介料を支払って採用をしているわけです。

つまりGEEK JOBの高い就職率の秘密は

  1. 企業が求めるスキルをしっかりと理解して
  2. 企業のニーズに応じたスキルを受講者に伝授
  3. 企業との信頼関係が生まれ、GEEK JOBの卒業生を積極的に採用

というサイクルから生まれていると考えられます。

そのためGEEK JOBが教える言語やスキルは、リアルタイムで企業に求められているものばかりがすでに厳選されているのです。「どの言語を選んでも間違いない」というのはそういう意味でもあります。

ニーズこそすべて

「企業のニーズにマッチしたスキルを教える」というと、「企業側の都合で言語やスキルを押し付けている」という批判が出るかもしれません。

僕はそうは思いません。むしろニーズこそ正義だと思っています。これは技術の分野に限らずどの分野にもいえることです。お金が動くからこそ機会も生まれるし、発展もします。

たとえば、YouTubeの発展に伴い動画編集の仕事を行う人が爆発的に広まりましたが、これはYouTubeの都合でしょうか。動画編集が必要なのは動画発信者で、その根っこには動画を楽しむ利用者がいます。つまりこれは「ユーザーの都合、要請」なのです。

必要は発明の母という諺もあるように、全てはニーズから生まれます。

それに僕は、初心者の段階ではそれほど選択肢がないのは仕方のないことというか、むしろ当然だと思っています。

極端な話、最初に興味が湧いたものや、必要となった言語でもいいとすら思っています。

そこでまずは最初のステップを踏み出すこと、つまりIT業界に足を踏み入れつためのきっかけをつかむことに集中するべきで、本当の意味で好きなことを見つけだすのはその次でもいいと思うのです。

芸事の世界には「守破離」という言葉がありますが、まずは徹底的に型を守って修行するところから始め、それができて初めて型を破ることができるのだといわれます。その上で最終的に型を離れて自分のスタイルを確立・表現することができるといいます。

これはIT業界にも通じるものはあると思います。まずは求められていることを正面から取り組んでみて、その上で徐々に自分に合ったやり方や分野に自分を寄せていくのがうまくいきやすい順序かと思います。

すでに「破」や「離」の段階に達した人が、今まさに始めようている人に向かって、「この言語はやめとけ」「あの言語は将来性がない」なんていうのは、立ち上がる意欲を意図的に削ごうとしているのではないかと思うくらいです。

すでに成功した人のアドバイスはもちろん傾聴の価値があります。でも同時に注意するべきは、すでに安全で高いところに到達した人は、自分の都合で発するポジショントークや自分語りをすることもあるということです。

僕が未経験からエンジニアになった経緯

僕がGEEK JOBを「これ!」と感じたのは、過去の僕自身の経験も強く関係しています。

冒頭でも書いたように、僕は現在は外資系のグローバルIT企業でエンジニア職をしています。

外資系では日本のようにSEとかプログラマという線引きをすることがないのですが、僕はアーキテクト(システム設計)とデベロッパー(開発全般)の両方をこなしているので、客観的に見れば「技術の専門職」といえます。

グローバルIT企業でアーキテクトやっています。なんていうとちょっと凄そうに聞こえるかもしれませんが、過去を振り返ればそんなにいいものではありませんでした。

どちらかというと皆さんと同じです。GEEK JOBに参加する多くの受講者と同じ、いや、おそらくそれよりも厳しい境遇からスタートしています。

実をいうと僕は、大学4年になるまでパソコンに触ったことがないレベルでIT関係にはまったく興味がありませんでした。

大学はなんとか卒業することはできましたが、ロクに勉強もしませんでした。学部も「数学がない」「無難そう」「学費が安い」という理由で文系を選択し、学校にはほとんど行かずギャンブルとアルバイトに明け暮れるというダメな学生でした。

パソコンを触ったこともないクズ学生がCTOに

大学3年生の頃、幸か不幸かパチスロでお金を稼ぐ方法を身につけてしまいます。学校は必要なときしかいかず、残りの時間はパチンコ屋に入り浸るという完全な堕落生活を送っていました。

大学3年から4年への切り替わり時期、同級生が就職活動でざわつき始め、「自分も就職しないといけないんだろうな」と漠然と感じます。

それまでチャラそうだった人も含めほぼ全員が突然黒いスーツに身を包み、リクナビだのOB訪問だのと騒ぎ出す豹変ぶりにビックリすると同時に、ひねくれ者の僕は反発してみんなと逆の行動、つまり就職活動を一切しないという選択をしました。

かといってなんのビジョンがあるわけでもありません。パチスロを打ってればお金が稼げるし、当時はコンビニの深夜バイトで、お弁当は食べ放題、雑誌も読み放題、交代制で仮眠が取れるというお店があったので、それをやればいいかくらいに思っていました。

今振り返ると、完全に道を踏み外していますね。

そんな折、それまであまり話す機会がなかったクラスメートと話し込む機会があり、そこで彼がインターネット関連の会社を起業したと知りました。当時はまだインターネット黎明期で、ホームページを作るだけでもIT起業みたいな時代でした。

「学生で起業なんてすごい」と思っていろいろ質問をぶつけているうちに、彼はなぜか僕のことを買ってくれて、「一緒にやろうぜ」という流れになりました。これが僕とIT系との最初の関わりでした。

なぜかはわかりませんが、彼は「お前はCTO(最高技術責任者)だな」といいました。

しかしこの時の僕はパソコンに触ったことすらありませんでした。そして学生起業家の彼も、まだ一円も儲けていません。

まだ一円も儲けていない起業家と、パソコンにさわったこともないエンジニア。今思うと奇妙というか幼稚な構図ですよね。

彼はすぐに僕に最新型のノートパソコンを買ってくれましたが、儲かるまでは給料は払えないといいます。後から売り上げも少し上がり月に5万円くれるようになりましたが、お金をもらえてももらえなくても、僕は毎日彼の家に通いました。

当時の僕の家庭は一家離散状態で、僕は母親と暮らしていました。母親もパートに出ていましたが他にも返済するべきものがあったので、僕も多少は稼ぐ必要がありました。

それまでやっていたパチスロもコンビニの深夜バイトもできなくなった僕は、夜の時間だけでできる焼き鳥屋のアルバイトを見つけ、そこでもらったお金を母親に渡して家賃と生活費の足しにしました。

側から見れば、曲がりなりにも大学まで行ったのに、「まともな」就職活動を棒に振って友人の道楽に付き合う愚かな人間に見えたでしょう。僕もどうしたらいいかわかりませんでした。

そのような経緯でIT業界に身を置くようになったのですが、そこから紆余曲折を経て、人づてに外資系のITベンチャー企業に入りました。その会社は後にナスダックに上場して、グローバル企業に買収されました。会社名は何度か変わりましたが、気が付いたら堕落学生がグローバル企業に在籍していたというのがこれまでの流れです。

運の要素もあったかもしれませんが、一つ確実にいえるのは、「最初の一歩を踏み出していなかったら、その後の展開は何一つ起こっていなかった」ということです。

GEEK JOBは変わるきっかけをくれる、しかもノウハウ付きで

僕がGEEK JOBに共感するのは、こんな自分自身の過去があるからかもしれません。

僕はかなりの荒療治で就職活動から逃げ出したハンデを乗り越えてIT業界に入り込むことができましたが、もし当時GEEK JOBみたいなサービスがあったら、友人には悪いですが、僕はそちらに乗り換えていたと思います。野心や情熱、友情は素晴らしいですが、やはり先立つものはお金ですからね。

就職を視野に入れたスクール受講なら、母親にも心配をかけないしサポートもしてくれたかもしれないですしね。

SIerかWeb系の二元論はナンセンス

さて話は前後しますが、GEEK JOBのプログラマコースはRuby、PHP、Javaという三つの言語から選べますが、先ほど僕は「自分ならJavaを選ぶ」を申し上げました。

どの言語にも一長一短あるのであくまで僕の主観的意見ですが、僕ならば

  1. Java
  2. PHP
  3. Ruby

と順位をつけると思います。おそらくこれは世間一般の意見とは正反対だと思います。

「プログラム言語 おすすめ」などで検索をすると、学びやすさや仕事の探しやすさという軸を用いた評価が多く、そして「SIer」と「Web系」という二つの軸が示された情報を多く目にします。

SIerというのは大企業のシステム開発を請け負うような業者のことで、大企業の基幹システムの導入や、有名なところではみずほ銀行のシステム統合をやっているような現場をイメージするといいかもしれません。

こうした情報を総合すると

  • SIerの代表格はJavaで、大規模開発が多い、つまらない、組織の歯車で成長できない
  • Web系の代表格はRubyで、先進的、楽しい、全体像をつかめて成長できる
  • PHPは技術者も多いので仕事が取りづらい

となるのですが、これは将来性と世界のトレンドという視点が完全に欠けています。

先ほども書いたように、GEEK JOBはニーズがある言語を厳選しているので、どの言語を選んでも大きな影響はないと思っています。しかし一つを選んで教えてもらえるのなら、学びやすさだけでなく将来性まで考えて選んだ方がオトクかなと思います。

Rubyは凋落傾向

日本の国内企業向けにウェブ系開発をするのならばRubyがいいのかもしれませんが、Rubyは世界的には凋落傾向にあります。

「いや日本では人気がある」というかもしれませんが、IT技術は海外から来るものがほとんどでなので、海外のトレンドを無視するのはリスクが大きすぎます。

それにせっかく国境がないITの世界に身を置くのに、日本に縛られるのはもったいないと思います。

IT技術というのは、オープンな世界で他人が作ったものをお互いに利用し合うような文化があります。もし世界的に潮流から外れてくると、その技術は一気に停滞します。それでもこだわりを持ってRubyをやるのもいいですが、それって昔よくいわれたガラパゴス化と同じではないかという危惧もあります。

Javaはオワコン?

日本ではJavaはSIerのつまらない仕事しかないといいますが、世界的に見ればまったくそんなことはありません。

そもに「大規模開発だから歯車になる」というのもよくわかりません。もちろん最初のうちはそうでしょう。でもそれは他の言語を使ってもそうです。

「Web系は新米エンジニアはパシリ」なんていうのと同じです。

むしろ、キャリアパスとしてはJavaの方が圧倒的に伸びしろがあると思います。

アーキテクトとして大規模システムの設計に携わったり、バックエンドの機関システムやAIに欠かせないビッグデータ、スマホのアプリ、IoTなど、他の言語にはできないものばかりです。そしてこれらの大規模プロジェクトにはしっかりとお金が落ちるので、それは収入にも影響します。

将来はグローバルなプロジェクトに携わったり、業務システムのコンサルティングをしたり、外資系に入って世界規模のサービス開発に携わりたい、またウェブ以外にも分野にも進みたいと思うのならJavaの方が広がりがあると思います。

「海外なんてムリ」と思われるかもしれませんが、技術者としての英語であれば必ず身につくと思います。

僕だって留学などの海外経験ゼロでした。それでもなんとか仕事をこなせる程度の英語力は身につけられたので、目的意識を持って時間をかければ十分可能だと思っています。英語に関しては長期的戦略の一環でもいいので、まずは技術面の基礎固めをして徐々に視野を広げていくといいでしょう。

目標もなくパチスロばかり打っていた僕でもなんとかなったのだから、真剣に将来を考えているみなさんならもっと上手くできると思います。ITの共通言語は英語なので、ここでも日本式ガラパゴスに陥ってしまうのはもったいなさすぎます。英語とITスキルが合体すれば、ライバルだった人たちがライバルでなくなるかもしれません。

それに好きな場所で働くことだって可能です。タイのバンコクでプログラミングの仕事をしながら夜は南国の喧騒の街に飲みに出かけるなんてことだってできるかもしれません。

そして後ろ向きに聞こえるかもしれませんが、Javaは将来的に保守・改修の案件が多く出てくると予想されます。これも仕事の安定性を考える上で重要な点です。誰でも歳を取るので、いつまでも若くてアクティブでいられるとは限りません。そうなったときに年季の入ったJavaのスキルが保険になってくれるかもしれません。その頃はもうRubyの仕事はないかもしれないですね。

あとJavaに関してもう一つ注目すべきはKotlinという言語の存在です。KotlinはJavaベースの言語で、Javaと完全互換でありながらJavaの足りないところを補う言語です。Android開発はJavaからKotlinが主流になり、今後はサーバーサイドの開発もKotlinが幅を利かすと予想されます。

そんなKotlinですが、Javaの経験者ならばKotlinへの移行は朝飯前といわれます。

つまり、Javaを学習しておけばSIerをはじめとする正統派の大規模システムの仕事もこなせるし、Kotlinを使ったAndroidも対応可能。さらにはこれから増えると予想されるKotlinのウェブ開発にも対応できるようになります。

Javaのデメリットを挙げるならば初学者には難しいという点であり、RubyやPHPに比べて挫折しやすいといわれます。独学であればたしかにそうかもしれません。僕も最初は「独習Java」という本で独学しようとしたのですが投げ出してしまいましたが、後に仕事で使うようになったのと、同僚がメンター(先生)となってくれたので初心者を脱することができました。

僕の経験と同様、独学ならば挫折する可能性はあっても、GEEK JOBならば学習とコーチングの環境を無料で用意してくれるのだから挫折率は下がります。どうせやるのなら、現在も仕事が多くて、将来の期待値も高いJavaを選択するのがいいと僕は考えます。

ゼロからイチに

僕の現在のキャリアや経験に基づいてJavaをすすめるような意見をお伝えしましたが、正直なところをいうと、最初のきっかけはそこまで重要ではないと思います。

僕の人生初めてのプログラミングは、Perlという言語でした。ホームページに設置された問い合わせフォームの内容をメール送信するプログラムでした。当時はパソコンを初めて触ってから一ヶ月も経っておらず、「できるWindows 98」なんて本を買っていたような時期でした。

そんな状態なのに、「このホームページの問い合わせフォームを〇〇さんが作るから、メールを送信して通知するプログラムを書いてくれない?」といわれました。できもしないくせに「やってみます」と答えました。プログラム書いたことないけど、一応CTOですからね(笑)

Perlというものを使えばその手の処理ができるらしいと知り、帰り道に「独習Perl」という本を買うというレベルでした。

〇〇さんという方は付き合いのあった会社の人で、新聞社などいろんなシステム開発に携わったりと経験豊富みたいな口ぶりだったのですが、メール送信プログラムについては最後まで助けてくれませんでした。

今にして思うと、彼女もおそらく何もわかっていなかったのでしょう。誰もサポートしてくれないまま、なんとかプログラムを完成させました。

その後はいくつか似たようなPerlのスクリプト作成をしたり、社労士や街の不動産屋のホームページを作ったりという仕事をしていました。中には連日深夜まで作業しても問題を解決できず、お客さんに呆れられてお金を払ってもらえないということもありました。

今振り返ると、始めたきっかけもメチャクチャで、技術者を自称するのもおこがましいほどの低品質な仕事でしたが、そうやってIT関係の片隅に身を置けていたからこそ、徐々に経験を積み、その後のキャリアにつながったと思います。

それと照らし合わせると、GEEK JOBのようなサービスを活用して基礎固めをして、最初のきっかけを掴むのは何物にも変えがたいメリットだと思います。

業界に足を踏み入れることがなければなにも起こらないわけですからね。

IT業界はかつてデスマーチとか長時間労働の温床のようなイメージがありましたが、今は働き方改革のおかげでだいぶ改善されたと思います。勤務形態によっては定時になったら強制的に帰らされることもあります。深夜まで働いて、終電を逃してサウナで仮眠なんてことも、金曜日はそのまま徹夜して土曜日の朝に帰宅なんてこともないので、自分の時間を過ごすことも更なる学習に投資することもできます。

GEEK JOBのメリット

では改めてGEEK JOBのメリットを整理してみましょう。

学歴、経験不問でゼロから教えてくれる

GEEK JOBは未経験で全く知識がない人でも対応できるカリキュラムを用意しています。カリキュラムは個人のスキルや知識に応じて変更してくれるので、安心して受講できます。

選べるコースと言語

プログラマコースとインフラエンジニアコースから選べます。

それぞれにメリットデメリットがあり、就職後の仕事内容も変わってくるので、どういうイメージなのか、どんな仕事になるのか、収入のイメージなどを説明会や相談時にしっかりと聞いてみるといいでしょう。

無料で利用できる

GEEK JOBは卒業生を採用する企業側から報酬を受け取る仕組みのため、受講生は無料で利用できます。

しかし、途中でやめてしまったり、修了後に就職の意思がなかったりすると違約金が発生するので、その辺りはしっかりと理解しておく必要があります。

高い転職成功率

GEEK JOBは受講者の70%以上が初心者にも関わらず、IT業界・エンジニア職への転職率が95%超だといわれています。

これは採用企業とのネットワーク構築やジョブマーケットのリサーチをGEEK JOBが行っているためで、受講生は学習に専念することができ、そしてきちんと努力をすれば就職先を見つけることは極めて現実的です。

他のプログラミングスクールでは授業料を払っても就職できるとは限りませんが、GEEK JOBは就職サポートまでがセットになっています。

なんだかんだいって月々の生活や支払いが一番大切ですよね。僕が友人の会社を手伝っていた時も「情熱」や「楽しそう」だけでは払うものは払えないので、焼き鳥屋のバイトをかけ持ちしていたわけです。

そして就業中の方でない場合は学習期間中は収入ないため、卒業すぐに収入を得られる見通しが立つのは大きなメリットです。

オンライン対応

GEEK JOBは新型コロナウィルス禍で広まった外出自粛にも対応済みで、すべてのコースをオンラインで受講できるようになっているのもメリットですね。オンライン体制はコロナショックが終息したとしても継続するそうなので、これはすでに別の仕事を持っていて通学がちょっとキツイという方には朗報ですね。

無料で受講・転職サポートを受けるための条件

自分を変えるきっかけをつかむためにおすすめなGEEK JOBですが、誰でも参加できるわけではなく、下に挙げた条件をクリアしないと無料で受講できません。

年齢制限

無料の学習・転職サポートには年齢制限があり、高卒以上29歳以下という条件がついています。

エンジニアへの転職意欲があること

上述したように、GEEK JOBは卒業生を企業に紹介することで報酬を得ているので、これも当然だといえます。

首都圏での就職を考えていること

現状、GEEK JOB卒業生の採用企業のネットワークは首都圏中心で、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に集中しているため、これらの地域で就職を考えていることも条件となるようです。

 

GEEK JOBは無料で利用できますが、以下の条件では違約金(132,000円)が発生するので把握しておきましょう。

  • 開始日から14日後に自主的に退学した場合
  • 修了後30日以内にGEEK JOB以外で面接、転職した場合
  • 修了後一ヶ月以内に内定が出たにも関わらず辞退した場合

 

自発的な努力は必要

これはGEEK JOBの規約ではなく、個人的なアドバイスとなりますが、未経験からエンジニア職を目指すのであればある程度の努力は必要です。

GEEK JOBはIT業界に入るこむ最初のきっかけをつかむためにこちらが「利用」「活用」するべきものであり、相手の方から世話を焼いてくれるのを待っていると期待外れに終わってしまう可能性が上がります。

学習も就職もすべてを「自分ごと」として捉えて、自発的に動けるようになれば、GEEK JOB側もそれに最大限応えてくれてウィンウィンな関係になれると思います。

技術的なことが好きかどうか

プログラマやエンジニアの仕事ってやはり適性みたいなものはあると思います。論理的思考とかもあるかもしれませんが、それ以上に大事なのは、そもそも「プログラマという働き方」が合っているかという点です。

プログラマの仕事はデスクに長時間座って、一人でコンピュータに向き合い、頭はフル回転している時間も長いという特徴があります。

こういう働き方に強いストレスを感じるという人もいれば、逆に好きという人もいます。逆に、客先に出向いたり、会話を通じてコミュニケーションをしたりするのが向いている人もいます。

やる前からそんなのムリと思える人はある意味話が早いですが、やってみるまでわからない方も多く、その場合は実際に体験してみるしかないと思います。なのでまずは無料体験を利用したり、あとはどうしても合わないと思った時は相談して、違約金が発生しない期間で判断をするのがいいと思います。

コロナショックに負けない

GEEK JOBは昨今の新型コロナショックに対応して、すべてのコースがオンラインで受講できるようになりました。

この措置は、緊急事態宣言の解除後も継続するそうなので、ますます学習がしやすくなります。

コロナショックでは多くの業界が甚大な影響を受けました。これらの業界と深く関わるIT企業も影響を受けていると思いますが、全体な傾向としてはIT業界への影響は他業界よりも小さいと見ています。僕自身、今までほとんど変わりなく仕事できていますし、むしろ今まで以上に重要性が増したといえるかもしれません。

もともとオンラインで仕事をしやすい環境もありますが、外出制限によって人々は今まで以上にネットワークやオンラインでつながるコミュニケーションやサービスの重要性が増しているためでもあります。

今回の事態をきっかけにIT業界への転職を考えている方も多いと思います。この機会に一緒にがんばりましょう。

最初の一歩を踏み出すには

GEEK JOBの学習・転職支援サービスに納得ができたら、一日無料体験、説明会に参加してみて、学習の流れ、就職先や仕事のイメージなどを具体的に詰めていくといいと思います。

また個別に相談を申し込むこともできるので、いろいろ疑問がある方も問い合わせてみるといいでしょう。

百聞は一見に如かず。実際に話を聞いて、体験してみることに勝るものはないと思います。体験も説明会ももちろん無料なので、しっかりと納得した上で判断をすればいいと思いますよ。

GEEK JOBの公式サイト

→ 公式サイトはこちらから

 

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