1. 概要
Javaのプログラムをコンパイルして実行するにはJDK(Java Development Kit)が必要となります。本記事ではSDKMAN!というコマンドラインツールを使ってMacにJDKをインストールする方法を説明します。
2. SDKMAN!とは
SDKMAN! (https://sdkman.io)は、さまざまな種類のSDK(ソフトウェア開発キット)を管理することができるコマンドラインツールです。
SDKMAN!を使うと、複数バージョンのJDKのインストール、JDKのプロジェクトごとの切り替えを行うことができます。さらにインストール済みのJDKの一覧、更新、削除もコマンドで行えるので、手動でJDKをダウンロードしたりアンインストールしたりという手間が省けます。
3. SDKMAN!をインストールする
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。
$ curl -s "https://get.sdkman.io" | bash
コマンドが完了したら、一度ターミナルのウィンドウを閉じてください。
その後、新しいターミナルのウィンドウを開き、以下のコマンドを入力します。
$ sdk version
インストールが成功していれば、インストールされたSDKMAN!のバージョンが表示されます。(バージョンは異なる場合があります)
SDKMAN 5.11.0+644
4. SDKMAN!を使ってJDKをインストールする
続いて、JDKをインストールします。ターミナルに
$ sdk list java
と入力すると、以下のように利用可能なJDKがズラリと表示されることでしょう。
この中から一つを選んでインストールします。例えば、Azul Zuluというベンダーの11.0.10というバージョンをインストールするのであれば、
$ sdk install java 11.0.10-zulu
となります。最後の引数のidentifierのバージョンとベンダー名は適宜置き換えてください。
5. インストールの確認
JDKのダウンロードとインストールが完了したら、
$ java -version
と入力してください。JDKがインストールされていれば、以下のようにバージョンが表示されます。
$ java -version
openjdk version "11.0.10" 2021-01-19 LTS
OpenJDK Runtime Environment Zulu11.45+27-CA (build 11.0.10+9-LTS)
OpenJDK 64-Bit Server VM Zulu11.45+27-CA (build 11.0.10+9-LTS, mixed mode)