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外資系でITエンジニア・プログラマになるために必要な英語力とは

2020年4月8日

外資系企業でITエンジニアやプログラマとして開発などの技術職に就くにはどの程度の英語力が必要なのか。外資系でエンジニアを20年近くやっている僕の経験をお伝えします。

外資系でも日本色の濃淡がある

外資系企業といってもいろいろあり、日本だけでも千人以上の従業員がいて東京以外にも事業所を構えるような会社もあれば、逆に日本に進出したばかりでカントリーマネージャ一が一人でまだオフィスも構えていないスタートアップの会社もあります。

一般的には、日本で独立した体制を築いているところの方が求められる英語力の敷居も下がります。

スタートアップ企業では、本社への出張、本社から頻繁に訪れるエンジニアやエグゼクティブの対応など、エンジニアとしての仕事以外にも幅広い対応を求められるケースもあります。

つまり、日本色が強くなればなるほど英語力の要求レベルは下がり、外国色が強くなるほど要求レベルは上がります。

TOEICは不要?

外資系ではTOEICスコアがどのくらい必要なのか気になる方も多いと思いますが、これは一概にはいえません。

上述したスタートアップ企業ではTOEICスコアを聞かれることすらない場所がほとんどです。しかしそれは英語力が必要ないという意味ではなく「英語は話せて当たり前」だと思われているのです。電話会議の面接で外国人の採用担当者と話をするのが普通で、面接のためだけにアメリカなどの本社まで来るように依頼された人もいます。その旅費は会社が負担していましたが「まだ採用するわけでもないのにそこまでするか」と思ったものです。

逆に日本色の強い企業であれば、TOEIC680点以上、800点以上と職種に応じて条件をつけているところがあります。ただ一般的な傾向として、エンジニア職は営業職や管理職ほど高い英語力は要求されないようです。日本に根付いた外資系企業なら、英語のメールが読めるくらいで済むところも多いでしょう。

技術分野の専門知識がキング

僕の以前の同僚の話なのですが、彼はゴリゴリの日本企業を辞めて外資系企業へと転職してきました。

転職してきた当初、彼の英語力はそこまで高くはありませんでした。TOEICのスコアも700点に届いていなかったと本人が言っていました。

採用前の彼が面接に来ていたとき、オフィスの片隅の会議室で彼と外国人二人がホワイトボードに向かって何やらやりとりをしているのが見えたのですが、あとで聞いたら技術的な質問やなぞなぞを出され、それについてたどたどしい英語でなんとか説明していたそうです。

面接を終えて彼が帰った後、面接を担当した人が「すごいヤツがきた!」と興奮していて、彼はもちろん採用されました。

彼の当時の英語力は、発音はカタカナ英語で、相手のいっていることがわからずに困惑している時間も相当あったのにです。

それでも彼は採用され、彼はすぐに僕の技術面での師匠になったばかりか、すぐに社内の「ロックスター」(アメリカではヒーロー的な活躍をしたエンジニアをこう呼ぶことがあります)になりました。

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Wikipediaより引用

その後、彼は小さなスタートアップの外資系企業に転職して、転職前よりも3割近く高い報酬と融通の利く勤務体系などを得て心地よく働いているそうです。

青色LEDの研究でノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授が英語でインタビューに答えている様子を見たことがありますが、教授の発音等は率直に申し上げて「ヤバイ」レベルですよね。

しかし彼はアメリカの名門大学の教授になり、その後アメリカに帰化しました。つまりアメリカは、世界は、彼の英語力ではなく、専門分野の能力を見て評価をしたのです。このことからも、卓越した専門知識は英語力を優にカバーできるということがわかります。

つまり、流暢に中身のない話をするだけの人よりも、荒削りでも本当に中身がある話はみんなは聞きたいということです。英語ネイティブというだけなら世界に十億人単位でいるわけですからね。

もちろん彼ほどの偉業を成し遂げられる人はほとんどいないと思いますが、そこは配分の問題というか、足りない分は英語力をもう少しがんばればカバーできるので、非常に勇気づけられる話だと思います。

英語力は後から伸びる

そのため、外資系でエンジニアのポジションを目指すのであれば、英語力はまずはそこそこにとにかく「入り込む」ことが大事だと思っています。

一度入り込めば、イヤでも英語を使う機会が生まれます。最初は逃げ出したいと思っても、そういう冷や汗をかくような経験、いわゆる「場数」を踏めば踏むほど英語力は伸びます。

すぐに改善しなくても、そういった場に慣れるだけでも免疫というか自信がついてきて、それだけでも話し方や理解力が変わってくるものです。

なので最初はとりあえず入り込んで経験を積み、徐々により刺激的で面白そうな仕事、待遇のいい仕事、もしくはストレスのない職場を目指して転職を考えるのもアリかもしれません。

外資系というと、成果が上がらないとすぐにクビを切られるみたいなイメージがあるかもしれませんが、それも会社によりけりです。アメリカのベンチャー企業にいたときは、たしかにしょっちゅうありました。上司の一存でクビにされたり、もしくは株主からのプレッシャーで従業員の25%を切り捨てるとか、厳しい環境だと思ったものです。

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一方で、事業が安定している大企業やヨーロッパの企業などをはじめ、ベンチャー企業とは考えが違う会社もたくさんあるので、一概に怖いとはいえません。

思えば、僕の勤務先もかなりホワイトな企業だと思います。新型コロナウィルスが世界的な問題になったときは真っ先に自宅勤務を推奨していましたし、台風が接近する時もとにかく安全優先で可能であれば自宅勤務、できなければ待機するようにとアドバイスされます。有給休暇は毎年必ず使い切れ、病欠したときに有給を減らされるなんて話も聞いたことがありません。また個人年金も上限いっぱいまで会社がマッチング拠出してくれたり、いろいろあったけど今でもここで働いているのは、やはりいい職場なのでしょう。

今の会社や仕事に不安や不満があるという方は、いますぐに転職を考えていなくても、外資系にはどんな会社、ポジションがあってどのような能力が要求されるのか、それを見てみるだけでも具体的なイメージがつくと思います。

次回は、外資系エンジニアになるための英語の勉強の仕方を紹介したいと思います。

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